「十四日與嶺松師赴鞆浦途中口占」 |
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牛渚清遊久有期
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牛渚の清遊久しく期有り 忽ち新霽に乗じて杖を試みん 喜び看る遠嶺霞彩の生ずるを 明夜の陰晴已知る可 |
嶺松師…川北光蓮寺住職 口占…口ずさむ 牛渚…中国揚子江の月の名所(ここでは鞆の浦の月見) 杖…竹の杖で探勝に出歩く |
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【大意】 鞆の浦で月見をすることは以前からの約束で期待していたが、天気も晴れたので杖をついて探勝に歩こうと思う。喜んで見れば遠くの山々に霞がかかっているから、明十五日の晴天はもう決まったようなものだ。 【出展】『黄葉夕陽村舎詩』前編一-一七 |