「西福寺梅」
品茶琢句坐斜陽
閑事偏知春日長
暮鳥還棲驚有客
梅花花底小僧房
菅茶山
茶を品し句を琢(たく)して斜陽に坐し
閑事偏(ひと)へに春日の長きを知る
暮鳥棲(せい)に還り客有るに驚く
梅花花底小僧房
【大意】茶を楽しみ詩を吟味しながら夕陽を受けて座っていると、幽閑をのんきに過ごす者には春の日は実に長い。鳥がねぐらに帰ると、客がいるのに驚いている。梅の花盛りの下から小僧房がのぞいている。
【出展】『黄葉夕陽村舎詩』前編六-一
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