「閑行」
経丘渡水惜春闌
毎見桜花輙就看
東院一株全爛漫
南池三樹半摧残
茶山樵
丘を経、水を渡り、春のらんまん惜しみ
桜花を見る毎にすなわち就いて看る
東院の一株全く爛漫
南池の三樹半ば摧残す
【大意】丘を超え、川を渡り、春の盛りを惜しみつつ、桜の花を見るたびごとに、ついて見ないとおさまらない。東福院の一株は実に美しく咲きそろっているが、南の池の三本は散りかけている。
【出典】『黄葉夕陽村舎詩』遺稿六−四
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