茶山ポエム・イマジネーション・パーティー
1992年(平成4年)8月25日 神辺公民館を会場にして「茶山ポエム・イマジネーション・パーティー」が開催されました。
ここでは、その様子が掲載された朝日新聞の記事をそのまま転載し、紹介します。


「茶山ポエム・イマジネーション・パーティー」で漢詩
を朗読する今西さん(左端)、内川さん(右端)ら
                = 神辺公民館で25日夜
  
音楽に合わせて朗読     朝日新聞 8月26日
     和太鼓伴奏のラップも

 神辺町の「菅茶山遺芳顕彰会」(高橋令之会長)は25日夜、同町川南の神辺公民館で「茶山ポエム・イマジネーション・パーティー」を開いた。
 郷土が生んだ江戸時代後期の儒学者で漢詩人の菅茶山(1748〜1827)が作った詩の美しさを味わってもらい、偉大な業績を理解してもらおうと企画した。 
 町民など約150人が参加。コーヒーを飲みながら詩を聞くお茶会スタイルで催された。まず菅茶山の姿に扮した今西昭事務局長が「秋日雑咏」など漢詩15編を原文で朗読。続いて福山市在住のイラストレーター、中山善照さんが訳した現代語の詩を、話し方教室講師の内川郁江さんがエレクトーンに合わせて美しい声で読み上げた。朗読の合間には作詩の背景や意味、菅茶山の生い立ちなどが説明され、子供たちも熱心に聞き入っていた。
 また、米国・ボストン市出身の英語講師、クリントン・カーターさん=福山市在住=らによる詩のラップ(リズムに合わせてしゃべること)も行なわれ、和太鼓の伴奏で「蝶七首」を披露。体全体でリズムを取りながらエネルギッシュに現代語訳を歌い上げ、大きな拍手を浴びた。
 今西事務局長は「菅茶山先生は、何気ない情景を漢詩で美しく詠んだ。多くの人にその素晴らしさを感性で味わってもらえたと思う」と喜んでいた。