菅茶山顕彰会
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菅茶山の漢詩を石碑に刻んだ茶山詩碑は、福山市神辺町を中心に各地に多くあります。
HP菅茶山新報掲載の詩碑を紹介します。
  1. 「柏谷途中」 駅家町 福成寺
  2. 「梔子湾」  沼隈町 内海大橋下
  3. 「荒谷即事」  府中市荒谷
  4. 千光寺詩碑  尾道市千光寺公園
  5. 米山寺詩碑  三原市 米山寺

「柏谷途中」 
福山市駅家町服部字新山 福成寺
 
乱石崩沙路不分
松杉風外午
昇平四海無閑地
墾破窮山幾畳雲
 
【読み】
乱石崩沙 路分たず

松杉風外 午聞こゆ
昇平四海 閑地無く
墾破す窮山 幾畳の雲
 
大意】
石がごろごろ、砂がいっぱいで道がどこやら分からぬ。松や杉の林の向こうから風にのって午の
の声が聞こえてくる。
国中が太平で閑地を残さず開発が進められ、こんな山間僻地でさえ、山の頂まで墾きつくされている。

【出展】『黄葉夕陽村舎詩』前編ニ-一三
 
柏谷…駅家町大坊から新市町下安井へ越えるところ、新市町網引 柏
乱石崩沙…花崗岩の風化した山肌
昇平四海…昇平(太平)四海(天下)
窮山…頂上