菅茶山顕彰会
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茶山詩碑紹介
湯田地区
湯田地区
| 「送惠充上人之高野山」 恵充上人（けいじゅうしょうにん）高野山へ之（ゆ）くを送る |
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 神辺町徳田 亀居山寶泉寺 |
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| 夙願君業進 今恨君学成 学成何所恨 遠近人争迎 妙選竟難辞 抛此白社盟 迢遞鼎臺遠 蒼茫薇海横 別離老愈難 此行轉愴情 菅 茶山 |
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| 【読み】 夙(つと)に願う君が業の進まんを 今 恨(うら)む君の学成るを 学成るは何の恨む所ぞ 遠近人争い迎えて 妙選 竟(つい)に辞し難(がた)し 此の白社の盟を抛(なげう)つ 迢逓(ちょうてい)たり鼎台(ていたい)遠く 蒼茫(そうぼう)たり薇海(びかい)横たわる 別離老いて愈々(いよいよ)難し 此の行転 情を愴(いた)ましむ |
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| 【大意】 かねてから君の大成を願っていたが、今こうして君が学問を成就したことを恨めしく思う。学問を成就させたことの何を恨めしく思うのかといえば、遠近の人々は、みな競って君を迎えるだろう。そして、よく吟味してわが身のふりかたを選択しようにも、君はついに断れない立場になってしまうことだ。この郷里での契りをなげうって君ははるか高野山へと上って行き、青く広々した瀬戸内海が横たわるばかりだ。年老いればますます別れがつらく、この旅立ちは私の心を悲しませることだ。 【出典】『黄葉夕陽村舎詩』後編八−一 |
| 恵充上人…徳田宝泉寺住職のち高野山に入った。 妙選…念入りに選ぶ。 白社…清い仲間。 迢逓…遠くへだてること。遠いさま。 鼎台…高野山 薇海…瀬戸内海 |
| 閑行 | |
 神辺町湯野 湯野山東福院 |
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| 経丘渡水惜春闌 毎見桜花輙就看 東院一株全爛漫 南池三樹半摧残 茶山樵 |
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| 【読み】 丘を経、水を渡り、春のらんまん惜しみ 桜花を見る毎にすなわち就いて看る 東院の一株全く爛漫 南池の三樹半ば摧残す |
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| 【大意】 丘を超え、川を渡り、春の盛りを惜しみつつ、桜の花を見るたびごとに、ついて見ないとおさまらない。東福院の一株は実に美しく咲きそろっているが、南の池の三本は散りかけている。 【出典】『黄葉夕陽村舎詩』遺稿六−四 |
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| 「箱田道中」 | |
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| 神辺町箱田 箱田良助誕生地 | |
| 經此山蹊歳幾回 毎將夜半始還來 行思往時停籃■ 數點流螢水竹隈 |
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| 【読み】 此の山蹊を経ること歳に幾回 毎(つね)に夜半ならんとして始めて還(かえ)り来る 行くゆく思う往時籃■(らんよ)を停(とど)めしを 数点流蛍水竹の隈(くま) |
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| 【大意】 この山あいの道を年に幾度往来することか、いつも夜半近くなってから帰ってくる。以前はよくここでかごを留めて星の降るような蛍火を賞でた。つくづく回想していると、水辺の竹やぶの中から数匹の蛍が出て飛んでいった。 【出典】 『黄葉夕陽村舎詩』遺稿三−四 |
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| 箱田…神辺町箱田 籃■…かご ※■は竹かんむりに擧 |
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