保存版
 no 55〜no22
⇒顕彰会ニュース 
 ⇒no75〜56
(続き)
  菅茶山生誕260年祭  廉塾を会場に厳粛な式典を挙行
No.55
     道アトラクションや茶会に町内外からの参会者で終日にぎわう

廉塾正門横には会場看板が置かれ人目を引く 廉塾寮舎の前に設けた式典会場
祭文奉読  高橋孝一会長 道上小学校児童合唱団 「菅茶山四季の歌」
大勢の見学者で終日にぎわう 講堂前庭で一服の茶を楽しむ
No.54 
菅茶山生誕260年祭 11月3日開催
  サブテーマ「菊薫るかぎり茶山の文化あり(陶子)」
    廉塾とその周辺を主会場に式典と記念行事
 今年が茶山生誕から260年にあたることから菅茶山顕彰会では11月3日(文化の日)を中心に記念行事を企画しています。
(ニュースNo52・53をご覧ください)。
 関連行事として菅茶山記念館で10月16日(木)から11月24日(月)まで企画展「茶掛と煎茶道具展」が開かれています。
11月3日のおもな行事は次の通りです。(入場は自由・無料)
1.記念式典(式典・茶山賛歌・筝曲・吟詠・舞)10:00〜11:30
2.アトラクション(11:35〜12:40)
   ・菅茶山四季の詩(福山市立道上小学校児童合唱団)
   ・合唱「神辺の四季」(女性アンサンブル フィオーリームジカリー)
   ・独唱「ふるさと中條」(奥野純子) ・傘踊り(みすみ会)
3.「茶山ポエム俳句」表彰式(福山市かんなべ文化振興会)
4.廉塾茶席(廉塾講堂前庭にて野点)11:00〜14:00
5.茶山ポエム絵画展(廉塾敷地内に野外展示)
   協賛行事
     1.模擬店 11:00〜15:00 (廉塾広場でうずみ・うどん・大学芋・ソフトクリームなど)
     2.協賛展示 (神辺公民館絵画教室作品展・茶山を偲ぶ絵手紙展)
     3.菅茶山記念館で「お茶席(煎茶)」 10:00〜15:00 
     4.菅茶山記念館で「茶掛と煎茶道具展」 9:00〜17:00

No.53 
「楽しい茶山クイズ」 4択で20問
  郷土の誇り 菅茶山を幅広く問いかける記念企画
   9月15日から11月15日の2ヶ月間 答えは専用ハガキで
 菅茶山顕彰会では「菅茶山生誕260年祭」の記念企画として市民の皆様に菅茶山について、より幅広く知っていただく目的で「楽しい茶山クイズ」をつくりました。問題は難易とりまぜて20問、すべて4択形式です。
 問題と解答ハガキは期間中次の場所に置いてあります。(無料)
   神辺文化会館   菅茶山記念館   神辺公民館
   神辺歴史民俗資料館  廉塾案内詰所(廉塾広場向い)
 応募の期間・方法は次のとおりです。
   期 間:9月15日(月)〜11月15日(土)の2ヶ月間
   応 募:解答ハガキを廉塾詰所の郵便受け」に入れる
        または「50円切手を貼って郵便ポストに投函」する
期間が終わった後、応募者全員に正解票と記念品をお届けします。
用紙や応募はすべて無料ですが郵送の場合のみ50円切手を貼ってください

No.52 
菅茶山生誕260年祭記念講演会
  演 題 「若き日の茶山詩について」
   神辺文化会館小ホール 10月11日(土)13時30分開演
 菅茶山顕彰会では「菅茶山生誕260年祭」の記念行事として福山市かんなべ文化振興会との共催事業として講演会を開催します。
 演 題 : 若き日の茶山詩について
 講演者 : 西原千代(広島大学大学院研究科)
 日 時 : 10月11日(土)13:30〜15:00(開場13:00)
 場 所 : 福山市神辺文化会館 小ホール
お礼 : 大勢のご聴講をいただきありがとうございまいた
 西原先生は安田女子大学大学院で日本文学博士課程を専攻、現在は広島大学大学院で研修中の茶山研究者で、これまでに23件の茶山研究論文を発表されています。
 当顕彰会では平成18年度の定期総会で「菅茶山子どもを詠う詩」の講演をいただき、これまであまり知ることのなかった茶山の生き方について聞くことができ、深い感銘を受けたものです。
関連ニュース No43、No50 をご覧ください

No.51 


福山市教育委員会学芸員  園尾 裕 先生
平成20年度定期総会開催
  記念講演「菅茶山と福山藩」
   福山市教育委員会学芸員 園尾 裕 先生
菅茶山顕彰会 2008年5月9日
 平成20年度定期総会が5月9日、神辺商工文化センターで開催されました。今年は茶山生誕260年にあたり、11月3日に廉塾敷地内に主会場をおいた記念祭を挙行するなど一連の行事計画が採択されました。
 園尾裕先生による「菅茶山と福山藩」と題する記念講演は初代阿部正邦から数えて4・5・6代にあたる茶山が仕えた正倫、正精、正寧の3代を中心に、寛延 元年(1748)茶山生誕から没年文政10年(1827年)の後までの詳細な茶山年譜を元に交友関係や福山藩家老職などとの交流をつぶさに解説されまし た。 正倫が「当代隋一の詩家は、と訊ねて…」という有名な話がありますが江戸詰めの藩主が国許の事情を知り得なかった事の一端を伺わせる話題もありまし た。
もどる↑
No.50 
「菅茶山の政治批判詩」について
  安田女子大学大学院博士課
程 西原千代さん
   同学研究誌「中國學論集」に茶山研究の連載発表
菅茶山顕彰会 2008年3月23日
 安田女子大学大学院博士課程で茶山詩の研究を続けている西原千代さん(ニュースNo43参照)が同学「中國文學研究会」発行の「中國學論集」に研究論文を連載発表されています。
 第46号では「菅茶山の政治批判詩」の表題で、過酷な搾取や度重なる飢饉にも関わらず厳しい搾取の手を緩めることのない福山藩主に対する激しい憤りや、農民への慈愛のまなざしでとらえた藩政批判の詩が紹介・解説されています。
 幕政や藩政批判の詩は「黄葉夕陽村舎詩」のうち、茶山30歳半ば以前の作品を収録している巻一・巻二に多く見られます。
 茶山の生きた時代、阿部家が福山藩主として君臨しましたが、藩主は江戸幕府の要職を務め、家臣の多くも江戸詰めの暮らしであり、江戸での出費は常軌を逸 するものであり、それは全て領民からの収奪に等しい取立てでまかなわれていました。また、これらの批判詩が詠まれた当時、1748年頃から天明の一揆に至 る1787年頃にかけては風水害・旱魃・冷害・疫病などが絶えることなく続いた過酷な時代でした。
 茶山は身の回りの風物を詠んで「当代隋一」と評された漢詩人ですが、それは当時の漢詩が中国唐時代の作風を模すをよしとした中にあって、「詩は実事を述 べ、実際をあるがままに写し、自分の性情を詠うもの、すなわち真詩」との詩論に基づいて、暮らしの実際を絵画的に写しながら、鋭い観察眼でものの本質を感 じ取っていく作風にあったといえます。
 例えば「御領山大石歌」では八丈岩と呼ばれている山の大石に語りかける調子で時勢を慨嘆する内容であり、身の回りを写す手法をもって体制への批判を的確に描写した茶山の正義感が吐露された作品といえます。
 茶山の詩論については同誌第47号に詳しく述べられています。
(この記事は「中國學論集」第46・47号に掲載された西原千代さんの論文をもとにして編集しました)
No.49 
表彰式へ出席の皆さん
賞状を手に作品の前で記念撮影
第15回茶山ポエム絵画展始まる
  3,376点の応募から入賞の609点を公開展示
茶山が詠んだ風物をイメージ画で個性豊かに表現
2008年1月19日 茶山ポエム絵画展実行委員会
 第15回茶山ポエム絵画展が2008年1月19日〜2月17日まで菅茶山記念館で公開展示されています。公 開の初日には表彰式が行われ、日展会友で審査委員長の縄稚輝雄先生から「詩をもとにしてイメージを描く活動は全国でも珍しいし、画材の選択や表現の工夫な ど児童画としてのレベルも非常に優れています」との講評をいただきました。
  また、3月4日(火)〜9日(日)の1週間「ふくやま美術館」で上位入賞の139点を公開展示します。いずれも入場は無料です。
最優秀賞受賞9名の皆さんです
誠信幼稚園 濱岡柚衣
竹尋小1年 大月京香
二幸小2年 岡崎悠悟
中条小3年 森永菜月
御野小4年 近藤康平
  道上小5年 高尾佳那子
神辺小6年 藤井賀奈子
神辺中2年 三宅育子
旭高校1年 藤井志穂美
  平成19年度 茶山祭 盛大に行われる
No.48
     道上小学校合唱団廉塾講堂前で「茶山賛歌」を披露 菅茶山顕彰会 2007年11月3日


上:茶山墓所での墓前祭 下:廉塾講堂前 琴演奏と聴衆
 菅茶山顕彰会の恒例行事「茶山祭」が今年
も盛大に挙行されました。
 茶山墓所での墓前祭は孔子を祀る儀式に準じる様式で厳粛にとり行われ、菅茶山記念館学芸員による墓碑の解説に耳を傾けました。
 廉塾では玄関・講堂が開かれた前庭で道上小学校児童30名による合唱が披露され、竹縁では岡田師範親子の琴演奏のもと、抹茶の接待に参会者はしばし時を忘れて興じました。
 広場では地元、七日市上自治会による郷土料理「うずみ」が振舞われ、数量限定とあって長蛇の列ができました。午後2時半の「二上がり踊り」を最後に500人を越える来訪者で賑わったイベントを終わりました。
  平成19年度定期総会開催される
No.47
     記念講演 「菅茶山の頃」 藤井登美子先生  
       天明から文化文政の厳しい時代とその背景を解説 菅茶山顕彰会 2007年6月2日

「菅茶山の頃」講演の藤井登美子先生
 平成19年度(2007年度)定期総会が6月2日、神辺
商工文化センターで開催され、11月3日の第6回茶山祭開催、茶山ポエム絵画展の活動計画などが提案承認されました。
 藤井登美子先生による「菅茶山の頃」と題した記念講演は著作「天明の篝火」や「北僻に立つ」などで描いた、年貢取立てに狂奔する権力と生きる意欲さえも 奪われてしまう民衆との間に立って苦悩する心ある人たちの姿を題材に、山間の県北と沿岸部との地域格差、貧富の差が拡大して行った様子を豊富な考証資料を もとに解説されました。時代小説は現代を反映したものといわれるように、茶山が生きた格差拡大の時代と、平成の今日が重ね合わされ、考えさせられることの 多い内容でした。
No.46 
備後天明の一揆物語
「天明の篝火」 藤井登美子著 好評発売
  備後 ふるさと激動の時代を綴った感動の歴史小説
菅茶山顕彰会 2007年2月1日
 中近世文学大賞作家の藤井登美子氏(福山市在住)の歴史小説「天明の篝火」(てんめいのかがりび)がこのほどアスコン出版から刊行されました。
 この小説は江戸時代中期1786〜87年、備後福山藩で起きた天明の一揆を舞台にしたものです。何年にもわたる大凶作にもかかわらず他藩に倍する過酷な 取立てを繰り返す福山藩に対し、長い忍従の末、命を賭して立ち上がった四万の農民を勝利に導いた徳田村の庄屋「徳永徳右衛門」たちを、義倉の創始者「河相 周兵衛」や「菅茶山」らが支えながら、苦悩の中に勝利に導く物語を郷土色豊かに繰り広げる感動の名編です。
 なお、題字「天明の篝火」の揮毫は資料収集や校正に関わった本会会長 高橋孝一氏によるものです。
 現在、広島県内の書店で好評発売中です。ぜひご一読ください。
もどる↑
No.45 

茶山記念館で行われた審査の様子
茶山ポエム絵画作品審査会
  第14回作品展に向け3096点の応募
菅茶山顕彰会 2006年12月13日
 12月13日 菅茶山記念館において第14回茶山ポエム絵画作品の審査会が開かれました。今年は福山市に合併したこともあり応募校も増え、3096点の応募があり、慎重な審査を経て最優秀賞9点、優秀賞121点と470点の入選作品を選定しました。
入選作品は菅茶山記念館で1月18日(土)に表彰式が行われ、2月18日(日)まで展示公開、また、最優秀・優秀作品は3月6日(火)から11日(日)までふくやま美術館で展示される予定です。
今回 応募をいただいた学校などは次の3園・18校です
かやのみ幼稚園 神辺千鶴幼稚園 誠信幼稚園 神辺小学校 竹尋小学校 御野小学校  湯田小学校 中条小学校 道上小学校 手城小学校 川口小学校 高屋小学校 神石二幸小学校
神辺中学校 神辺東中学校 神辺西中学校 福山中学校 駅家 中学校 城南中学校 上下中学校 神辺旭高校
 

No.44
柴野栗山200年祭へ
  茶山顕彰会から14名列席
      栗山顕彰会との交流を深める
菅茶山顕彰会 2006年12月1日
 高松市牟礼町の柴野栗山顕彰会では毎年12月1日に栗山祭を行っていますが今年は栗山200年祭として
香川県知事、高松市長などを迎え、記念式典や記念碑の除幕など盛大な行事が行われました。
 柴野栗山(しばのりつざん)は茶山と同時代を生きた儒学者で11代将軍家斉の政治顧問となり「寛政の改革」など江戸幕府の政治に深くかかわった人物として有名です。

 菅茶山顕彰会では茶山が栗山と親交が厚かったことから、栗山顕彰会と交流しており、今回も来賓として招待を受け、理事14名が列席したものです。9時から始まった式典は神式で行われ、当顕彰会を代表して高橋孝一会長が拝礼しました。
 帰りには「石のミュージアム」や「平賀源内記念館」などを見学し有意義な一日を過ごしました。
  平成18年度定期総会開催 No.43
     記念講演「菅茶山 子どもを詠う詩」 安田
女子大学 西原千代先生
       古里神辺をこよなく愛した茶山の生き様に感銘 菅茶山顕彰会 2005年5月20日

安田女子大学大学院博士後期課程
西原千代先生
 平成18年度総会が5月20
日、神辺商工文化センターで開かれました。正面に茶山先生の肖像を掲げた会場で は、高橋孝一会長の挨拶の中、茶山先生を偲んで一同黙礼し開会しました。今年は福山市合併初年度ですが当会の事業運営に大きな変化はなく、茶山祭の開催、 ポエム絵画展事業などが承認されました。
 記念講演は安田女子大学大学院博士課程で茶山詩を研究されている西原千代先生の「菅茶山 子どもを詠う詩」の題で行われました。
 黄葉夕陽村舎を34歳で興した茶山の願いが、

メモをとりながら熱心に講演を聴く会員の皆さん
郷土神辺を深く愛し、子どもたちを含めた後進に学問・文化の発展を託そうとしたところにあったこと。この想 いが、移り行く四季の暮らしの中に遊ぶ子どもたちの姿をありのままに暖かく捉えた多くの詩から読み取ることが出来る。年を重ねるにつれ、自分自身も子ども の世界に入り込んで詠った。数多くの作品を引用しながらの解説は当代随一と評された茶山の真髄に迫る興味深い講話でした。
松風館十勝碑林の全景
関係者70余名が見守る中で行われた除幕式

No.42
松風館十勝碑林を建立
  茶山詩碑など16基を除幕
菅茶山顕彰会 2006年2月2日
 江戸時代の後期、備後中条村山田谷(現神辺町西中条山田)の豪商河相君推(かわいくんすい)は、その広大な 邸宅に回遊池や茶室などを設け「松風館」(しょうふうかん)と名づけました。茶山は黄葉夕陽村舎を訪れる天下の有名人士を伴い、しばしば松風館を訪れ、君 推もこれによく応え、茶会を催すなど心から歓待しました。こうして茶山の活躍を支えた一人として大きな功績があったとされています。
 松風館の随所には訪れた文人の命名揮毫による「紅於径」(こうおけい)「鳴玉橋」(めいぎょくきょう)などの石碑が建ち並び、十勝と称されていました。
 時代が移り、これらの石碑は散逸し「松風館」も忘れられていきました。
 こうした中、君推の功績を残そうと、跡地を所有する武田武美氏(当顕彰会理事)や茶山顕彰会役員など有志の協力によって、跡地の一部に松風館関係碑3 基、十勝記念碑10基、茶山および頼春水詩碑3基、全16基が建立され、中国の「西安碑林」や「曲阜碑林」に倣って、この記念碑庭園を「松風館十勝碑林」 と名づけ、後世に伝えようとするものです。
No.41 

菅茶山記念館で行われた表彰式の様子
 

審査員 長谷川樹先生の説明を聞く受賞者の親子
茶山詩を絵画に表現
  第13回茶山ポエム絵画展開催
菅茶山顕彰会 2006年1月21日
 茶山詩のイメージをを子どもたちに伝えようと始まった「茶山ポエム絵画展」が今年で13回を迎えました。
 神辺町内や近隣の幼稚園から高校生まで3086点の応募があり、そのうち最優秀、優秀などの受賞作品430点が菅茶山記念館に展示され、表彰式が行われ ました。この作品展は2月12日(日)まで同館で行われ、その後、最優秀と優秀賞の受賞作品130点が2月28日(火)〜3月5日(日)まで「ふくやま美 術館」で展示公開されます。
       
  最優秀賞を受賞された皆さんです
       
    ● 誠 信 幼 稚 園 藤井凌雅
    ● 道上小学校1年 桑原亜月
    ● 湯田小学校2年 下井真織
    ● 中条小学校3年 藤田蒼依
    ● 御野小学校4年 重政美咲
    ● 神辺小学校5年 日笠悠希
    ● 竹尋小学校6年 佐伯真穂
    ● 神辺中学校3年 小寺加純
    ● 神辺旭高校2年 沖永悠果
もどる↑
No.40 
 
第4回茶山祭盛大に挙行される
  儒式に則った墓前祭で始まる
菅茶山顕彰会 2005年11月3日
 2005(平成17)年11月3日文化の日に第4回茶山祭が開催されされました。
最初に神辺町川北の網付谷にある茶山墓地において大勢の参列者の見守る中、儒式に則った墓前祭がしめやかに執り行われ、高橋孝一会長による献茶・祭文奉読に続いて参会者全員が献花し、錦城流有志による詩吟「宿生田」が朗詠されました。
この後、会場を廉塾に移し、茶会が催され琴演奏、詩吟朗詠などが披露されました。
また、正門付近では地元七日市上町内会の肝いりで郷土料理「うずみ」がふるまわれ、特設舞台では神辺高等学校吹奏楽部の演奏や恒例の「傘おどり」などが披露され今年も終日賑わいました。
  「備後国福山領風俗問状答」 現代語訳版完成 No.39

製本を確認する編集委員
中国新聞5月31日掲載写真を転載
  新聞紙上にも紹介され反響大
菅茶山顕彰会 2005年6月1日
 ニュースNo30で紹介した「備後国…」の現代語訳版がこのほど完成、発刊の運びとなり各方面から問い合わ せが続いています。本書原本は江戸幕府の漢学者「屋代弘賢」から備後藩内一円に伝わる風俗・習慣について問い合わせがあり、福山藩主阿部正精の命を受けた 茶山が129項について調査・記録し1819年茶山72歳の時に藩主に提出したものです。
内容は元旦の行事に始まり、年間の諸行事や慣わしなどが網羅され、今に伝わるもの、すでに歴史の彼方に消え去ったことなどを挿絵や適切な注釈を置いてわかり易く構成したものです。
布表紙装丁のA5版、174ページで1000部作成し当顕彰会員ほか各方面に頒布しています。
  本会の名称を「菅茶山顕彰会」と改定
No.38
平成17年度総会において規約改 菅茶山顕彰会 2005年4月25日

義倉創設者河相周兵衛と
茶山について語る河相典男氏
4月23日、平成17年度総会が神辺町商工文化センタ
ーで開催されました。その中で本会の正式名称を改定す る旨の議案が上程され、可決されました。近年、当会の活動が活発化し、広く知られるようになったことなどから、規約に示す正式名称「菅茶山先生遺芳顕彰 会」から「菅茶山顕彰会」に改定したものです。
 また、今年は役員改選期にあたり、高橋孝一会長、理事・役員が再任され、活動が始まりました。
 記念講演は「財団法人 義倉」会長の河相典男氏による「茶山と河相周兵衛」と題した講話で、天明の一揆が起きるなど困窮した農民を救済する組織として創設された「福府義倉」の名付けや設立・運営に多大な貢献をした茶山の業績などを話されました。 (ニュースNo2 参照)
春の廉塾は花盛り
No.37
  七日市上町内会のボランティア活動で
菅茶山遺芳顕彰会 2005年4月13日
 このところの陽気で廉塾の柳も若葉が芽吹いてきました。正門から中門までの菜園では左側にチューリップ、パンジー、芝桜などがあでやかに咲き競っています。右側の畑ではタマネギが育ち、ジャガイモの芽も出始めています。 
 この菜園はかつて廉塾に学ぶ塾生たちが自給の野菜づくりをした場所といわれています。
 そのいわれを引き継いで地元、七日市上町内会では鵜野謙二町内会長を中心に菜園の手入れに余念のない毎日です。
廉塾、昔ながらの姿 No.36
  広島県神辺の住民らが竹垣 広島県神辺町出身の儒学者、菅茶山ゆかりの廉塾に地元の同町七日市上町内会の人たちが十二日、これまでの金網フェンスに替えて竹垣を設置した。廉塾は昔ながらの姿に一歩近づいた。
 廉塾南にある広場の東側で、竹垣の長さは約十二メートル。近くの竹やぶから切り出した竹を、あらかじめ有志が組み立てておいた。しっかりと固定したくいの間にはめこみ、約一時間で完成した。
 鵜野謙二会長は「不似合いだったフェンスから竹垣になって、さらに落ち着いた雰囲気になった」と満足そうに見ていた。敷地南側などの痛みの激しい竹垣も順次改修していく。
 同町内会では四年前から毎月第二土曜日をボランティアの日として、廉塾の手入れを続けている。

(この記事は中国新聞地域ニュースweb版からの転載です)
中国新聞地域ニュース  ’05/2/13

真新しい竹垣を設置する町内会の皆さん
もどる↑
No.35 
第12回茶山ポエム絵画展始まる
  応募3187点から入賞431点を展示 神辺町内を始め、福山、井原、神石高原町などから寄せられた3187点の応募作品のうち入賞431点の公開展示が1月22日〜2月13日の間、菅茶山記念館で始まりました。初日に行われた表彰式では最優秀賞を受けた竹尋小学校3年 迫田勇樹君が「茶山の詩を絵に描いてみて、茶山先生をとても身近に感じました」と感想を述べました。このうち、優秀賞受賞の130点は3月8日から1週間「ふくやま美術館」で展示されます。
       
  最優秀賞を受賞された9人は次のみなさんです
       
    ● 誠 信 幼 稚 園 光成将人
    ● 湯田小学校1年 山本佳奈子
    ● 御野小学校2年 重政和祐
    ● 竹尋小学校3年 迫田勇樹
    ● 神辺小学校4年 山原早苗
    ● 道上小学校5年 尾熊真衣
    ● 中条小学校6年 寺下沙也加
    ● 福山市鳳中学校1年 伊東ひかる
    ● 神辺旭高等学校1年 沖永悠果
3月8日〜13日には「ふくやま美術館展」
菅茶山遺芳顕彰会 2005年1月23日

最優秀作品はここをクリック

栗山祭へ代表8名が列席 No.34
  柴野栗山顕彰会との交流を深める
栗山記念館前庭で記念撮影 後ろは五剣山
菅茶山遺芳顕彰会 2004年12月1日
 香川県牟礼町の柴野栗山顕彰会から、毎年12月1日に行われる「栗山祭」へ来賓として招待を受け、理事8名が列席しました。
 寛政の三博士といわれた儒学者、柴野栗山(しばのりつざん)は茶山とも親交が厚かったことから今回の交流が実現したものです。神式で行われた式典では茶山顕彰会を代表して高橋会長が拝礼しました。
 帰りには「石の民俗資料館」や「香川県歴史博物館」などを見学し、瀬戸内の暖かく穏やかな日差しを満喫し、有意義な1日を過ごしました。

句碑の前に立つ竹下陶子さん(左)と三宅 薫さん
No.33
菊薫る かぎり 茶山の 文化あり
  菅茶山記念館に句碑建立される
菅茶山遺芳顕彰会 2004年9月17日
 神辺町 菅茶山記念館の入り口にある「茶山坐像」
に並んで「句碑」が建てられ、11月11日に除幕されました。
 「菊薫る かぎり 茶山の 文化あり」、この句は茶山生誕250年祭の式典において、福山文化連盟副会長でホトトギス同人の竹下陶子(たけしたとうし)先生が献句されたものです。
 今回、笹鳴会(ささなきかい)の三宅 薫さんと会友の皆さんによって建立のはこびとなったものです。
秋空のもと「茶山祭」賑わう No.32
  地元町内会と連携して
廉塾講堂の前庭では抹茶が振舞われました
     11月3日文化の日の恒例行事に
菅茶山遺芳顕彰会 2004年11月3日
 神辺町川北にある国の特別史跡「廉塾」とその周辺を会場に「茶山祭」が開かれました。
 これまで行ってきた「廉塾茶会」「茶山ポエム祭り」などの諸行事を今年から「茶山祭」として一本にしたものです。
 祭りは顕彰会役員による墓参に始まり、廉塾前庭での茶会、琴演奏、茶山詩吟詠などと共に地元、七日市上町内会の協賛による模擬店で会場は終日賑わいました。
 茶山祭は毎年11月3日に行う予定です。
No.31 

茶山詩碑24基めになった
「上人好事」の除幕法要
備後国分寺に茶山詩碑建立
  茶山ポエム「花と和尚さん」の原詩
    如実上人200回忌にあたり寄進
菅茶山遺芳顕彰会 2004年9月17日
 神辺町備後国分寺の庭園に同寺にゆかりの詩碑が建立されました。寄進者は同檀家で茶山ポエム絵画展の代表をつとめる岩川千年さん。
 この詩碑は当時、国分寺中興第4代如実上人と親交のあった菅茶山と西山拙斎が上人に贈った連歌「上人好事」の書軸を写したもの。 花好きの和尚さんは境 内を花いっぱいにするためにお布施をあつめにでかけます、という意味のこの詩は「花と和尚さん」の詩題で茶山ポエム絵画をとおして子どもたちに紹介されて おり、碑の裏面にはその経緯などが記載されています。
もどる↑
茶山の風俗書 No.30
 「備後國福山領風俗問状答」
朝日新聞に掲載された翻訳作業の紹介
    顕彰会が現代語訳に取り組む
菅茶山遺芳顕彰会 2004年8月5日
 当顕彰会では茶山の風俗書「備後國福山領風俗問
状答」(びんごのくにふくやまりょうふうぞくといじょうこたえ)の現代語訳に取り組んでいます。
 この本は19世紀前半に福山藩の命を受けた茶山が領内の庶民に伝わる祭事や風習など130項目を挿絵をまじえながら1月〜12月の月別にまとめた興味ある作品です。
 同書の原稿本や原本をそのまま活字に置き換えた書物はありますが、現代語版はこれまで出版されていません。福山地方の文化や茶山の功績を広く紹介する作業に期待が集まっています。
No.29 

  茶山関連の詩碑を網羅
   「菅茶山の面影を訪ねて」出版
     写真に加えた詳細な解説に大きな反響
  菅茶山遺芳顕彰会 2004年7月28日
   当顕彰会の常務理事を務める松浦正明さんが神辺町内や尾道、福山など30数箇所にある茶山の詩碑や碑文を集大成し、自費出版しました。 
構成は碑文の後に書き下し文、大意、解説と続き、それぞれに鮮明な写真が掲載されています。内容は詩碑だけでなく、茶山の揮毫した常夜灯(下写真)、

 表紙(上)

   本文(右)

「菅茶山の
面影を訪ねて」
  交流のあった頼山陽、西山拙斎、柴
野栗山など多方面に及んでいます。 
500部印刷されたこの本は近隣の図書館や学校などにも寄贈。茶山研究の資料として、また、専門家でなくても茶山を訪ねるガイドブックとして楽しめる、と大きな反響を呼んでいます。
       
No.28 

顕居館跡に立って黄葉山を見上げる参加者
中央は解説する佐藤助教授
「神辺城なごりめぐり」探訪
  町の中を折れ曲がって流れる水路…
    新しい観光資源の開拓に向けて
菅茶山遺芳顕彰会 2004年6月18日
 平成15年度総会での記念講演「神辺城の頃」(岡山商科大学助教授 佐藤昭嗣先生)は当顕彰会によって冊子として出版され、好評を博しています。(ニュースNo16・23参照)
 これを機縁に、中世神辺城下の名残りを巡る新たな観光コースがつくれないものかと、同助教授の案内で、折れ曲がって流れる水路、掘割りや屋敷群跡と見ら れる路地裏などを探訪する会が行われました。「地割の様子から推定すると黄葉山下には広大な居館がひろがっていたようです。」との説明に参加者一同は 400年前の城下町に思いをはせていました。

神辺町文化会館で行われた記念式典
No.27
教育文化の振興に寄与
   菅茶山遺芳顕彰会に感謝状
     神辺町合併50周年記念式で
菅茶山遺芳顕彰会 2004年5月30日
 7神辺町が今年、1954年(昭和29年)旧神辺町と御野、竹尋、湯田、中条、道上の5村合併から50年を迎えたことを記念して、5月30日「神辺町合併50周年記念式典」が町文化会館で行われました。
 式典ではこの50年の間に町づくりに功績のあった個人や団体に対し、表彰と感謝状の贈呈が行われました。教育文化の振興の部門で「菅茶山遺芳顕彰会」と「茶山ポエム絵画展実行委員会」に感謝状が授与され、高橋孝一会長に手渡されました。
平成16年度定期総会開催される No.26
  今西副会長辞任し井上理事、副会長に就任
福山文化連盟会長 平井隆夫氏
    記念講演 「古文書に見る中世備南」
    講 師 福山文化連盟会長 平井隆夫氏
菅茶山遺芳顕彰会2004年5月23日

今西 昭 前副会長

井上謙二 新副会長
 平成16年度菅茶山遺芳顕彰会度総会が5月23日、神辺町商工文化センターで開催されました。
 今年の総会では長年にわたり本会の運営に多大の功績を残された今西 昭副会長が辞任され、井上謙二理事が新副会長として就任されました。今西副会長は「菅茶山先生の顕彰に親子2代に亘ってかかわることができた幸せをかみ締 めています。」と辞任の挨拶を述べ、会員からの大きな拍手を受けられました。また、井上新副会長は「出版事業など顕彰会ならではの事業に力を注ぎたい。」 との挨拶がありました。

 また、平井隆夫氏の「古文書に見る中世備南」と題した記念講演は福山地方に残る諸資料についてスライドを使っての解説でしたが、前段として歴史的事実と伝説は厳然と区別してかからねば正しい考証にはなり得ないなど、基本的姿勢を説かれた興味深いお話しでした。
もどる↑
第11回茶山ポエム絵画
No.25
 ふくやま美術館展
縄稚輝雄先生の解説で作品を鑑賞する来場者
    今年度の優秀作品132点を展示
茶山ポエム絵画展実行委員会  2004年3月9日
 茶山詩の現代訳「茶山ポエム」からイメージした「茶山ポエム絵画展」は今年で11回を迎え、その中の優秀作品132点が3月9日から14日まで「ふくやま美術館」で公開されました。
 期間中1000人を越える来場者は「蝶」「ホタル」「雪の日」など茶山詩の世界を自分なりに表現したイメージ画の数々に眼を楽しませました。
 審査委員長の縄稚輝雄先生は「江戸時代の漢詩人が眺めた風物を、現在の子どもたちがここに再現しています。こんなすばらしい活動は日本中探しても他には無いのではないでしょうか。」と話されていました。

両親や先生の見守る中で
表彰状を受け取りました

展示を観る受賞者や家族の皆さん
No.24
茶山ポエム絵画展
第11回表彰式行われる
応募数3004点は過去最多
菅茶山記念館展の後ふくやま美術館で展示の予定
茶山ポエム絵画展実行委員会  2004年1月17日
 茶山ポエム絵画の今年度作品の表彰式が1月17日、菅茶山記念館で行われました。
茶山ポエム絵画の作品募集は今年で11回を迎え、幼稚園・小・中・高の各学校から、神辺町内だけでなく福山市や岡山県井原市からも作品が寄せられるなど回を重ねるごとに広く知られるようになりました。
応募数は過去最高の3004点で、この中632点を入選作品とし、その中から優秀賞130点、最優秀賞9点、特別奨励賞4点を選出し公開展示され、表彰式を迎えました。
       
  最優秀賞を受賞された9人の皆さんです
       
    誠信幼稚園 月組 土田 竜矢
    御野小学校 1年 高橋  俊
    神辺小学校 2年 太田 夢乃
    竹尋小学校 3年 猪原 弘貴
    湯田小学校 4年 鈴木 拓也
    道上小学校 5年 藤井 瑞樹
    中条小学校 6年 水草 和美
    神辺東中学校 1年 井上 浩成 
    神辺旭高校 1年 松本 侑子
記念講演「神辺城の頃」出版なる
No.23
   中世神辺の宿はどのように造られ変遷したのか (関連ニュースNo16)
岡山商科大学助教授 佐藤昭嗣氏の講演より
「備後の拠点都市を探る」とのサブタイトルの付いた本書は平成15年度茶山顕彰会総会での記念講演「神辺城の頃」を出版したものです。
 講演者佐藤昭嗣氏は広島県立歴史博物館主任学芸員を経て現在岡山商大助教授として教鞭をとる神辺町川南に在住の歴史学者です。

 神辺の歴史は古墳や遺跡群、国分寺など古代については発掘調査などでかなり検証されていますが、神辺城やその城下町のあった中世神辺については資料的にも乏しいのが実態です。
 今回の講演はこの空白の時代に科学的手法でスポットを当てた画期的な研究の発表です。
中世、山城の頃、神辺の町並みはどのような形だったのか。高屋川の流れの変遷、その流れを取り込んで町なかを今も流れる折れ曲がった用水路の意味するも の。地域一帯の緩やかな起伏に着目し、黄葉山の北側にひろがる武家屋敷群と商家の家並みが共に拓け、やがて江戸時代へとつながって行く姿を解明する内容と なっています
本書は茶山顕彰会員への配布や関係方面への寄贈分の外、1部 300円で頒布しています
随筆「筆のすさび」現代語訳完成 No.22
   茶山の驚くべき情報収集ここによみがえ  菅茶山遺芳顕彰会では茶山生誕255年記念事業として、茶山の随筆集として有名な「筆のすさび」の現代語訳に取り組む編集委員会を構成。今年1月から研究・編纂を進め、このほど 「現代文 菅茶山翁筆のすさび」 と題し189ページの労作を刊行しました。
 
「筆のすさび」は茶山が知人から聞いたり書簡で得た情報を書きとめ、自分の感想などを書き加えた随筆集で「天文や自然現象」「風俗習慣」「儒教に関すること」など多岐にわたる話題を162項目、全4巻に構成されたものです。
 茶山が儒学や漢詩だけでなく世の中のあらゆることに興味と関心を持っていた博学の人であることがわかると同時に、当時の社会の様子をも知ることができる貴重な作品です。
菅茶山生誕255年記念事業 顕彰会会員で編纂

その興味深い内容から、これまでにも多くの学者により研究されてきましたが、どれも難しく簡単に読めるものはありませんでした。今回、当顕彰会から「誰にも読める茶山の書」として発刊しました。
 本書中のお話しのいくつかをこのホームページでも紹介していますのでご覧ください。
本書は1000部印刷し、1部1,000円で頒布しています 筆のすさび原本
現代語リンク
 
  ニュース保存表
  No130〜113
2017/1〜2017/12   ポエム絵画展〜
No112〜99 2016/1〜2016/12  編集中 会報26号発刊〜
No.98〜76  2013/1〜2016/2 茶山ゆかりの地訪問会まで
No.75〜56  2009/1〜2013/12   菅茶山生誕265年祭まで 
No.55〜22  2004/1〜2008/12   菅茶山生誕260年祭まで  
No.21〜01   2001/8〜2003/12  菅茶山生誕255年祭まで