保存版  no 99~no112  顕彰会ニュース
 no113~130
   No.112 [2016.12]

顕彰会 研修旅行

出雲神話の郷めぐり

 11月29日、顕彰会の研修旅行が行われた。運良く雨を車中でやり過ごし、鵜野会長以下24名が、バスガイド付で福山東ICからやまなみ街道経由、神話の国への旅を楽しみました。
旅は八岐大蛇退治で有名な素戔嗚尊を祀った須佐神社参拝に始まり、島根ワイナリーで工場見学・昼食・ショッピング、古代出雲歴史博物館見学。荒神遺跡で発掘された419本の銅剣・銅鐸・銅矛(国宝)に驚嘆しました。
結びは茶山生誕の4年前の延享元年、出雲藩主松平直政によって造営された現「出雲大社」へ。祭神は大国主命。大方の参加者が孫の良縁を祈願して「二礼四拍手一礼」されたようでした。
往路、研修講座があり鵜野謙二会長からは初めての参加者向けに「略年表」により「茶山80年の生涯」の話があり、次いで白神直孝理事を講師に「杵築神社」こと「出雲大社」について学びました。
  須佐神社  

出雲大社

 

出雲大社 集合写真  

   No.111 [2016.12]

茶山ゆかりの地訪問会 

黄葉の季節 龍泉寺から東福院へ

 11月26日(土)神辺黄葉山のふもとで菅茶山墓地にも近い龍泉寺に集合し、武田武美理事の案内で、
菅茶山が足しげく訪れたであろう古寺を巡った。

龍泉寺では、詩碑「龍泉寺櫻」を見学、神辺城合戦で自刃した尼子の武将目黒新左衛門秋光の墓前で読経、藤井暮庵一族の墓などを礼拝した。

東福院では詩碑「閑行」を見学、本堂で読経後、金尾英俊住職の特別な計らいで客間に通され茶山自筆の軸装「閑行」を鑑賞させてもらった。

 
 龍泉寺詩碑 「龍泉寺櫻 寺有忘友蘭水墓」   蘭水は茶山最初の弟子藤井暮庵の父 藤井治郎左右衞門、
  龍泉寺詩碑   龍泉寺見学
  龍泉寺櫻
 
老樹移來幾百春  老樹移し來って幾百春

年々麗艶占芳辰  年々麗艶芳辰を占む

林東有墓生苔鮮  林東墓有り苔鮮を生ず

曾是花前闘酒人  曾て是れ花前酒を闘わせし人
 

この寺の京都「車返しの櫻」を移植したとされる、由緒ある美しく艶やかな櫻花とは裏腹に、墓には苔が生えている。

生前、毎年、この櫻を眺めながら詩酒を汲み交わしていた相棒だったのに と故人を偲んでいる。

  

 東福院詩碑 「閑行」
     表   裏

東福院詩碑 「閑 行」 

経邱渡水惜春闌  邱を経(て)水を渡り
            春の(たけ)るを惜み

毎見櫻花轍就看  櫻花を見る毎に(すなわ)
            就いて看る

東院一株全爛々  東院の一株全く爛々

南池三樹半摧残  南池の三樹半ば(さい)(ざん)

 住職覺本とその弟子教道も茶山に学び、
覺本の師央本法印は、耻庵と同じく京都に学び、親交があった。
 

「閑行」については、詩碑案内にリンク
 
 No.110 [2016.10]

茶山ゆかりの地訪問会へのおさそい 

顕彰会では、地元に遺された菅茶山先生ゆかりの地を訪ね、事跡を学ぶ会を行っています。

今回は神辺町内の龍泉寺・東福院を訪問します。

会員以外の方の参加も歓迎いたします。

 

1.日時  平成28年11月26日(土)10時~12時

2.集合場所 龍泉寺駐車場 (神辺町川北)

3.訪問地  龍泉寺~東福院(神辺町湯野)

4.参加申込 自由参加

5.その他  自動車で移動します(乗合せ希望)

 
 
   No.109 [2016.10]

福山市制100周年記念協賛 

菅茶山記念館特別展「菅茶山の系譜」

  

10月13日から11月20日まで「第24回特別展 菅茶山の系譜」が開かれ、
「重要文化財・菅茶山関係資料」(県立歴史博物館蔵)の中から、漢詩人、教育者、藩儒としての茶山
と親交のあった人々の交流を伝える貴重な資料が公開されている。

主な展示資料(例)

1.大江戸日本橋で「菅君以詩鳴于世」と折り紙をつけた茶山と感動の邂逅を書き記した
  亀田鵬齋書「酬西州西備菅君見贈兼寄北条子譲」

2.著書「黄葉夕陽村舎詩」「花月吟」、藩からの下命を承けた「福山志料」「福山藩風俗御問状答書」

3.廉塾関係文書「郷塾取り立てに関する書簡」「菅太中存寄書」「廉塾規約」

4.廣瀬蒙齋(白川藩儒)、武元君立(閑谷学校教授)、佐藤一齋(昌平黌教授)ら三人が
  綴った詩文を一巻に纏めた「廉塾記」。 
 
 

菅茶山顕彰会ホームページより

 
   
 No.108 [2016.10]

神辺宿歴史まつり

町筋に茶山ポエム絵画を展示

 

10月16日(日)恒例の“神辺宿歴史まつり”が、本陣~廉塾を中心に開催されました。

菅茶山顕彰会では14日~17日の間、格子戸のある町家にご協力いただきに「茶山ポエム絵画優秀作品展」を行いました。

廉塾では講堂や中庭を見学する人が続き、街道沿いの広場では地元の「廉塾ふれ愛ボランティア絆の会」が模擬店を開きました。
廉塾敷地内の畑で栽培した食材を使った「神辺うずみ御膳」「廉塾大学いも」などを販売し好評でした。
代表の鵜野謙二さんは「準備は大変でしたが、毎年のリピーターも多く、福山ブランドにふさわしい内容でした」と話していました。

本陣では、軽トラック市場、講演会、音楽、踊りなどが催され、祭りを盛り上げました。.

 

廉塾の門

 

廉塾中庭 茶山先生の写真用パネル 

   

 No.107 [2016.10]

茶山先生25年ぶりに再登場

『まんが福山の歴史・神辺編』発刊

平成4年に初版が発行された『まんが物語 神辺の歴史』(著者:中山善照)は、郷土の歴史漫画として愛読されてきましたが、その改訂復刊本が出版されました。

今回は、菅茶山のまんが物語と福山市の北部「神辺平野」に生まれた菅茶山に始まる備後文学の系譜を、絵とエッセイを織り交ぜて紹介した著者の会心作です。

 

 

特に、茶山ポエムがわかりやすく紹介され、開催中の「茶山ポエム アート&ミュージック コンクール」についても詳しく記載してあります。

本書は福山市内・近辺の書店で販売されていますが、郵送取り寄せもできます。どうかご購読ください。

郵送希望の方は、下記メールでご注文ください。

  zens-planning575@kce.biglobe.ne.jp 

価格1.350円+税 ★送料 1冊・300円

現品到着後、納品書に記載の銀行口座にお振り込みをお願いします。
(振込料金はご負担ください)

   

No.106 [2016.8]

茶山ポエムアート&ミュージック

コンクール始まる  

このコンクールは『まんが福山の歴史・神辺編』発刊を記念して行われます。
主催は「茶山ポエム神辺創成の会」で、菅茶山記念館が後援し、茶山顕彰会/葛原文化保存会/神辺町観光協会/神辺町商工会が協賛することになりました。

以前から子ども達を対象に「茶山ポエム絵画展」が行われてきましたが、このコンクールの応募資格は16歳以上の成人を対象にしたもので、「茶山ポエム」をイメージした作曲や挿絵・イラスト、カリグラフィを募集しています。

  応募要領は、新刊書(『神辺編』)またはコンクールのホームページを閲覧してください。  茶山ポエムのホームページは
 右ボタンをクリック
 poemu
 『まんが福山の歴史・神辺編』の著者は,福山市在住のイラストライター中山善照氏で、24年前の著書『まんが神辺の歴史』を改訂復刊されたものです。 

神辺が生んだ菅茶山、葛原しげるをはじめ、井伏鱒二、木下夕爾などが詩情豊に紹介されています。

本年9月上旬から地元の書店で発売が開始されます。是非ともご覧下さい。

   

 No.105 [2016.8]

菅茶山先生 墓前際

命日の8月13日に

菅茶山は文政10年(1827)8月13日に80歳で亡くなられました。

 茶山先生の眠る広島県史跡「菅茶山の墓」に、顕彰会会員有志と地元帰南自治会の皆さんが集まり墓前祭が催されました。

朝8時とはいえ残暑の中、菅家墓所を皆で清掃した後、順次墓前に香を供え礼拝しました。

参加した子供たちも茶山先生のご遺徳をいただいたことでしょう。
 
 

菅茶山の墓

リンク:「菅茶山の墓」

 
   

 No.104 [2016.7]
第24回茶山ポエム絵画募集

2016年度の作品募集が始まりました

  
 

茶山の詩を現代語に意訳した「茶山ポエム」を読んで、子ども達が心に浮かんだイメージを絵にする
「茶山ポエム絵画」の募集が始まりました。

主催する菅茶山記念館から、福山市および近隣の保育所(園)・幼稚園・小学校・中学校・高校の子ども達に応募要領が配布されました。

応募締切りは11月30日で、受賞作品の展示は来年の1月14日の予定です。

 菅茶山記念館のHPサイトへ

茶山ポエム絵画へ

 

・・・絵画展のはじまり・・・

 1992年(平成4年)に“菅茶山の詩に親しもう”と、神辺公民館において
「茶山ポエム・イマジネーション・パーティー」が開催され、漢詩を現代語に意訳した「茶山ポエム」が朗読や歌曲にして披露され、茶山ポエムが広く知られるようになりました。

翌年(平成5年)、菅茶山遺芳顕彰会の主催で、「茶山ポエム絵画展」がスタートしました。(現在、菅茶山記念館が主催し菅茶山顕彰会は共催しています)

 
   
 No103 (2016.7)

菅茶山学習会を開催

「菅茶山をとりまくひとびと ]

歴史小説家 藤井登美子先生講演
 
7月13日、菅茶山記念館において、菅茶山顕彰会主催の学習会がありました。

講師は最新作「草魂の賦」など備後の歴史小説で有名な藤井先生とあって、会場を埋め尽くした参加者は
「楽しく分り易い話」に耳を傾けました。
 

 菅茶山をとりまく多くのひとびとの中から、那波魯堂の同門で生涯の友であった鴨方の西山拙齋、廣島の賴春水との交流について学びました。

拙齋は尊皇の立場から藩儒を固辞し私塾「欽塾」経営、春水は廣島藩のシンクタンクとして藩儒に、
茶山は藩儒を受けるが「廉塾」中心と三者三様の道を選んだ。

厳、和、中庸の道とそれぞれだが、天明の大飢饉などの時代背景の中、軌を一にしていました。
社会を正し人々の融合を目指して、一粒の麦を蒔き続けようとしました。

 

*藤井先生については、
「No102行事案内」(リンク)ご参照

*ご参考 菅茶山記念館HP
「郷土ゆかりの人たち」(リンク)
 
   
 No102 (2016.6)  

菅茶山顕彰会 行事ご案内

 
 

菅茶山学習会へのおさそい

 

菅茶山顕彰会では菅茶山先生や廉塾の教育についてより多くの人達に知ってもらいたいと、学習会を計画いたしました。
会員以外の方も歓迎します。
 

1.日時  平成28713日(水)13:3015:00

2.場所  菅茶山記念館 研修室

3.内容  講話「菅茶山をめぐる人々」

4.講師  歴史小説家 藤井登美子先生

5.参加 77日迄に菅茶山顕彰会理事に申込み下さい   

 
2007年総会で講演される藤井先生

藤井登美子先生について   

 昭和22年 庄原市生まれ 福山市在住

菅茶山顕彰会会員

*主な著書

 「鳳美蕉の夢」「花がたみ」「北僻に立つ」

「天明の篝火」「姫谷有情」「鞆万葉の浦伝説」

 
       
 No101 (2016.6)

平成28年度定例総会開催

記念講演:福山大学非常勤講師 佐藤昭嗣氏

「近世古地図川北村絵図から解ること」

  

 5月18日、真夏日、神辺商工文化センターで平成28年度菅茶山顕彰会定例総会が開催されました。

鵜野会長から、①廉塾の保存・活用計画については策定委員会が来年3月を目途に検討協議中です。
②本会は来年、結成から三十年目を迎えます。茶山の遺芳・遺徳・為人の持続的伝承のため、昨年度から新たな研修行事を行うなど、会員の増加も視野に顕彰会の灯を絶やさない努力を続けており、一定の成果を収めています。
とあいさつがありました。

次いで、武村充大氏を議長に選出、議事に入りました。

①平成27年度事業報告、②平成27年度会計決算報告、③平成28年度事業計画案、④平成28年度予算案と円滑に議事が進められ、満場一致で承認されました。

 本年度の事業については、①会報発行:内容についての忌憚のない意見と寄稿の依頼、②研修:菅茶山学習会、③その他:茶山ポエムArt&Musicコンクールへの対応など、
それぞれの担当者から説明がありました。

 一旦休憩後、佐藤昭嗣氏による「近世古地図川北村絵図から解ること」と題した記念講演がありました。
佐藤氏は13年前、平成15年度本会総会「神辺城の頃」に次ぐアンコール出演となります。

前回の総会後入手した「安那郡川北村絵図」(天和三年)と「地籍図」(明治30年)を基に、発掘調査や地元の人達のみが使っている地名(小字)などから、新たに解明された元「神辺城下町」そこかしこについて、
次々に語られる史実に出席者は終始興味深く熱心に耳を傾けました。

  
 

総会風景

 

講演される佐藤先生

   
 No100 (2016.6)

かんなべ町並み格子戸展

茶山ポエム絵画70点を飾りました

 

春の連休の5月1日~5日の間、江戸時代に「西国街道かんなべ宿」として賑わった七日市、三日市通りに面し格子戸のある家々にポエム絵画を展示し、まち行く人達に鑑賞いただきました。

展示された絵画は、昨年度の茶山ポエム絵画展で優秀賞を受賞した絵の中から選ばれたもので、
心地よい青空の下で、渋い格子戸が絵を引き立てていました。

展示にご協力いただいたご町内の皆様にお礼申し上げます。

 
  神辺本陣    
   
No99 (2016.6)  

菅茶山顕彰会会報を発刊

31日付 第26  

会報は、菅茶山関連の寄稿論文、茶山ポエム、黄葉だより(神辺の歴史・文化活動)、当会の活動状況などを編集し、毎年3月に発行しています。

 

26号では、茶山と交流のあった頼山陽・平田玉蘊、伊能忠敬・箱田良助、武元登々庵・君立兄弟(閑谷学校)などについての記事をはじめ、茶山ポエム絵画展、当会の研修行事、地元のニュースなどが掲載されています。

 

会報は、顕彰会会員のほか福山市内の図書館や神辺町内の公民館・学校などの関係先に配布しております。入手ご希望の方は、菅茶山記念館でも配布しております。(配布完了の場合はご容赦ください)(掲載2016.5)

リンク1 会報編集者 上泰二さんのメッセージ

リンク2 第27号寄稿について(依頼)

 
   
茶山ポエム保存表 
  No155~131 2018/1~2018/12  菅茶山生誕270年祭
No130~113
2017/1~2017/12   茶山ポエム絵画展~朗読劇まで
No112~99 2016/1~2016/12  会報26号発刊~研修旅行まで
No.98~76  2013/1~
2016/2
茶山ゆかりの地訪問会まで
No.75~56  2009/1~2013/12   菅茶山生誕265年祭 
No.55~22  2004/1~2008/12   菅茶山生誕260年祭  
No.21~01   2001/8~2003/12  菅茶山生誕255年祭